2018年4月14日

医師会って何をするところ?

 今回は子どもの健康や病気の話題ではなく、大和市医師会(以下、医師会)の役割と仕事を皆様に紹介いたします。医師会には現在、市内の開業医、勤務医、自宅会員の計221名が登録されています。筆者は2004年のクリニック開院と同時に加入し、2007年から理事を務め(最初の二年間は広報担当、以後、現在に至るまでの九年間は救急担当と公衆衛生担当の兼任)、2011年から副会長の職責を担っています。

 医師会の存在意義は三つあると考えます。第一は、社会奉仕です。医師会は神奈川県や大和市の委託を受けて、予防接種、乳幼児健診、学校医、救急医療、特定健診、がん検診、在宅医療・介護などの公益目的事業を推進しています。筆者も休診日や夜間・休日にはクリニックの外に出て、4ヶ月児集団健診、学校医(学校健診、就学前健診、教育講演)、休日夜間診療に参加しています。なかでも大和市休日夜間急患診療所で行う一次救急医療は、地域住民の安心と安全に大きく寄与するものと自負しています。また、大和市予防接種運営審議会、大和市救急医療対策連絡協議会、新型インフルエンザ等感染症対策会議、大和市地域医療センター運営委員会の各委員を務め、医療行政(市役所、保健所)への助言や提言を行っています。

 第二は、学術です。日々進歩する医学に付いていくために、医師は知識を常にアップデートしなければなりません。自己研鑽を怠っていたら、二、三年で医療の最前線から取り残されてしまうでしょう。医師会の傘下に入る各医会(筆者は大和市小児科医会に所属)は、学術講演会や研究会を折にふれて開催し、日常診療に還元してもらうための最新情報を医師会員に提供しています。また、市民向けのセミナーやイベントを開催し、地域住民に健康への関心を高めてもらうことに努めています。筆者もかつて、食育と生活習慣病、禁煙支援、予防接種、身近な感染症、在日外国人のための診療手引き、発達障害、小児救急について、保健福祉センターや学習センターで講演しました。その内容を「院長のコラム」にまとめて、ホームページや院内報で皆様に御覧いただけるようにしています。もっとも最近は多忙を言い訳にして、講演の依頼を全てお断りしていますが(申し訳ないです)。

 第三は、相互扶助です。個人営業の開業医が多数を占める医師会では、福利厚生や情報交換のための親睦会、医業や経営改善のための相談と支援など、互助会としての活動が必要不可欠です。医事紛争の調停と解決も大切な仕事です。生活を護るための組合的な業務もあります。これらは主に内向きの仕事であり、皆様の目に触れる機会は少ないでしょう。

 以上、主に第一と第二の分野で、医師会が地域医療の担い手として機能していることをご理解いただけるかと思います。自院の診療が最優先であることは言うまでもありませんが、医師会の業務も重要であり、両者のバランスを保ちながら、より良い地域医療を行っていきたいと考えています。

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